解決率9割!複合機でスキャン・送信ができない場合の対応(キャノン他、全メーカー共通)

オフィスに設置している複合機で、スキャン機能を使っているユーザーはとても多いです。場合によっては、必要な書類を直接届けなくても、スキャンでPDF化したデータをメール送信するだけで済むこともあります。

でも、「複合機のコンソール画面でユーザー設定はしたのに、スキャン・送信ができない」や「昨日まで普通にできていたスキャンが、急にできなくなった」というトラブルもとても多いんです。

日本中で毎日発生していて、パソコントラブルの上位を占める事象。

今回の記事では、複合機(キャノン他)でスキャン・送信ができない場合の対応方法を画像付きで解説しますので、お困りの方はぜひご一読ください。

当記事のタイトルでは、複合機のメーカーにキャノンを使っていますが、紹介する対応方法はパソコン側のため、複合機のメーカー種別は問いません。

目次

複合機でスキャン・送信ができない

Windows10,11のパソコンで、複合機のコンソール画面で正しくユーザー登録したにも関わらず、「複合機でスキャンできない場合」や「急に複合機からのスキャンができなくなった原因」は、下記の2点が9割を占めます。

パスワード保護共有の設定

複合機からスキャンをするためには、スキャンファイルの保存先のパソコンのパスワード保護共有の設定が、無効になっている必要があります。Windowsのアップデート等の影響で、元々、無効にしていた設定が有効に切り替わることがあります。

その場合、複合機からのスキャン送信ができません。まずは、この設定を確認しましょう!

<確認と対処方法>

①画面左下のスタートをクリック
設定のアイコンをクリック
ネットワークとインターネットをクリック
ネットワークと共有センターをクリック
共有の詳細設定の変更をクリック
すべてのネットワークをクリック
⑦ここの設定を確認します。正しい設定は「無効にする」です。
パスワード保護共有を無効にするを選択し、変更の保存をクリック

以上で、パスワード保護共有の設定の確認と対処は完了です。この設定が、「・・有効にする」になっていた場合には、「・・無効にする」のラジオボタンを押下し、変更の保存をしたあと、一旦、不具合が解消されているか確認しましょう。

SMB1.0/CIFSの設定

SMB1.0はパソコンで使用する通信の規格ですが、SMB1.0でしか複合機とパソコンの通信ができない場合(機種)があります。Windowsのアップデート等の影響で、元々、チェックをしていた設定が外れてしまうことがあります。

その場合、複合機からのスキャンができなくなってしまいます。この設定も確認しましょう!

下記の画像は①-③はコントロールパネルを開くまでの過程です。別途、ショートカットなどを準備している場合には、そちらでコントロールパネルを開いても構いません。
余談ですが、Windows10になってからコントロールパネルを開くのに、操作方法が分からず戸惑うユーザーが急増しています。。

<確認と対処方法>

①画面左下のスタートをクリック
Windowsシステムツールをクリック
コントロールパネルをクリック
プログラムをクリック
WIndowsの機能の有効化または無効化をクリック
⑥この画面が開きます。⑦の項目が表示されるまでスクロールします。
SMB1.0/CIFSファイル共有右の+アイコンをクリック
チェックボックスを押下し、チェックを入れる。その後、OKをクリック。
⑨この画面が表示されます。
⑩引き続きこの画面が表示されます。
再起動後、今回の設定が適用されます。

あとがき

複合機からのスキャンが急にできなくなった」パソコントラブルは、上記の2点を確認することで、ほぼ解決できると思いますが、それでも解決しない場合には、次の項目を確認してみてください。

<解決しない場合>

  • ネットワークプロファイルの設定がプライベートになっているか
    (※パブリックになっているとスキャンができません)
  • パソコンのログインIDを、最近変更していないか
  • パソコンに設定していたスキャン用のフォルダ変更・削除していないか
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