ChatGPTは日本語化できるの？設定はどうするの？に回答します

2023年4月12日

現在、AIの分野で最も話題性が高いChatGPT。

2022年11月に一般向けに公開されて以降、ChatGPTを使ったご経験のある方は、その知能の高さに驚愕していることでしょう。普段、デジタルテクノロジー系の情報に触れていない方でも、「ChatGPT（チャットGPT）」の名前だけは聞いたことがあると思います。

これから使うに当たり、このように考えている方も多いでしょう。

「ChatGPTは日本語化できるのか？」「ChatGPTを日本語に設定するためにはどうすればよいか？」

この記事で回答しますが、ChatGPTは日本語に対応した言語モデルです。すでに対応済みのため、特に日本語化の設定を行う必要がありません。

ChatGPTの日本語化について

ChatGPTは多言語に対応した言語モデルです。2022年11月に一般公開された時点で、すでに日本語にも対応しており、ChatGPTを使ううえで日本語化の設定は不要です（正確には、日本語化の設定が存在しません）。

ChatGPTは、大量の学習データから言語のパターン解析を行っており、日本語の質問に対しても正確な日本語で応答することができます。過去の自動チャットシステムや企業で使われている「チャットボット」とは比較にならないほど、流暢な日本語を扱います。

ほとんどの質問において、ChatGPTの回答文章を見た際、「これはAIの回答だ」と見破ることはできないと思います。

まだ、ChatGPTを使ったことのない方は当サイトで公開している「OpenAIアカウントの作成方法」の記事を参考に、早速体験してみてください。

本記事のテーマの結論として、ChatGPTは日本語に対応しており、特に言語設定を変更することはできませんが、参考までにサイトの言語表記について説明します。

「ChatGPTを日本語化したい」とお考えの方は、下記のようにChatGPTのサイトをご覧になった際、Webサービスやアプリでよく見かける「言語設定（Language）」で日本語表記にしたいと考えたのかもしれません。

OpenAIのトップページ

ChatGPTのメインページ

ChatGPTは、さまざまなボタンや機能が搭載されているようなツールではありません。メッセージ入力欄に質問を入力し、送信する以外の操作は不要です。そのため、ページ上の言語表記を日本語にする必要性はなく、下記のように極めてシンプルな操作方法を覚えるだけです。

⇒質問を入力して送信するだけ

日本語で質問した場合には、ChatGPTも日本語で応答しますので、そもそも日本語化というニーズ自体が不要です。

前記の通り、ChatGPTには言語設定（変更）の機能はありませんが、紹介したようにOpenAIおよびChatGPTのメインページの英語の意味がどうしても気になる場合には、Chromeに搭載された翻訳機能を使うことで、日本語に翻訳することは可能です。

Webブラウザ上で右クリックすると、上記のようなメニューが表示されます。その中から「日本語に翻訳」をクリックすることで、Webページ上の言語が日本語表記になります。

くり返しますが、この機能はGoogleChromeに搭載された翻訳機能であり、ChatGPTの言語設定ではありません。

参考までにそれぞれのページを翻訳した見本を紹介しておきます。

翻訳後のOpenAIトップページ

翻訳後のChatGPTメインページ

注意！

上記のように日本語に翻訳したあとにChatGPTを使う場合は、必ず元の状態（英語表記）に戻してから使うようにしてください。Chromeの機能で翻訳した状態でChatGPTを使うと、エラーとなり正しい応答が得られません。

最後に、ChatGPTが日本語に対応していることについて、簡単に触れておきます。

ChatGPTはAI（人工知能）が搭載されたツールであり、主に「自然言語処理」の技術が用いられています。

数年前から、すでに実用化しているAmazonデバイスの「Alexa」やGoogleの「アシスタント」、Appleの「Siri」も自然言語を使った製品のひとつです。

自然言語処理では、コンピュータに言葉の使い方を学習させるための素材「コーパス」を元にして、自動的に解析・学習をするための技術が使われています。機械学習や深層学習といったテクノロジーも自然言語処理を発達させるための重要な役割を担っています。

大規模なコーパスを解析することによって言語のパターン解析を行い、それぞれの文法を理解することで、自然言語処理の品質を高めていきます（ChatGPTには日本語のコーパスも使われています）。

また、自然言語処理モデルの多くは英語を主体とした学習データの割合が高く、それらを「翻訳機能」を使って日本語などの多言語に翻訳し、モデルを構築する場合もあります。

ChatGPTはすでに日本語に対応していますが、おそらく学習データの量は英語のテキストデータが圧倒的に多いため、英語で質問したときのほうが、より広範囲かつ正確に回答するものと思われます。

これは学習データにおけるそれぞれの言語の「量」が関係しているのです。

今回は、ChatGPTの日本語化という検索ニーズに回答する記事を公開しました。

そもそもChatGPTは日本語に対応しており言語設定自体が存在しないのですが、当記事で具体的に説明しましたので、疑問の解消に役立ったのであれば幸いです。

引き続き、ChatGPT関連の情報を発信していきますので、またご覧ください。