当サイトは、AppleのiPadなどを使ってプログラミングすることの可否や環境、学習内容について発信するサイトです。
先日、初回の記事を投稿してから毎日アクセスしていただいていますので、「iPadとプログラミング」に関する世間の関心の高さが伺えます。
前回の記事では、iPad mini6を使ってのプログラミング環境を紹介しましたが、2022年発売のiPad Air5の購入をご検討されている方も多いでしょう。
今回は、M1チップ搭載のiPad Air5でプログラミング学習をすることについて、実際の写真を使いながら紹介します。
iPad Air5
iPad Air5は、2022年3月に発売されたiPad Airシリーズで、iPad ProやMacBookに搭載されていたM1チップが搭載されたことで話題になりました。(iPad Airシリーズの第5世代)
その性能は、前モデルであるAir4の60%も高速化。そして、2021発売のiPad Proに迫る性能とされています。
iPadでプログラミング学習
iPadを使ってプログラミングの学習をしたいと考えている方は、とても多いと思います。
過去の記事でも紹介していますが、プログラミングを学習するのであれば、最適な環境はパソコンです。これは間違いありません。
ただし、プログラミングの学習は挫折率がとても高いです。愛着が持てないパソコンよりも、好きなApple製品を使えばモチベーションの維持に繋がります。
iPadは、プログラミングの学習環境として最適ではないものの、本格的なプログラミング言語(SwiftやPython)を使って学習をすることは可能です。
そしてその学習レベルは、楽しいアプリを使って学習するようなものではなく、本格的にプログラミングコードを書き、実行して結果を確認できるようなレベルです。
初学者としてプログラミング学習をするには、問題のない環境と言えるでしょう。
iPad Air5とiPad mini6の比較
当記事の趣旨は、「プログラミング学習」という視点で、iPad Air5とiPad mini6を比較することです。あくまでも当サイトの視点になりますが、結論と学習環境の写真を掲載しておきます。
結論
iPad Air5とiPad mini6。
結論として、プログラミング学習の環境としては、どちらも違いはありません。
iPad Air5はM1チップが搭載され、2021年モデルのiPad Proシリーズに迫る性能ではあるものの、正直、初歩のプログラミングに求められるスペックとは、それほど高くはないのです。
プログラミングに必要なスペック
まだ、プログラミングのことをあまりご存じない方にとっては、前節の結論は意外だったかもしれません。
一般に、「プログラミング」という単語からは、高スペックが求められる印象があるからです。事実、3Dモデルを使ったゲーム開発のプログラミングやAIや機械学習のプログラミングといった分野では、高スペックのパソコンが必要です。
一方、初学者レベルの場合、プログラムコードの基本的な書き方や、変数・分岐・反復といったプログラミングの概念を学ぶに留まります。
プログラミングコードを書き、上から順に実行されていることを体感する。
iPadを使ったプログラミングの初歩の学習とは、そのようなものです。(言い換えれば、きっかけとして十分に価値のあるレベルです)
その用途であれば、iPad Air5もiPad mini6もスペックの差は感じられないのです。
例えるなら、iPad Air5とiPad mini6でGメールの送信性能を比べるようなものです。ほとんど違いはないことがイメージできるでしょう。
どうやって選べばよいのか?
あくまでも当サイトの見解ですが、プログラミング学習という視点では、iPad Air5もiPad mini6も性能的な違いはありません。
どちらかを購入することをご検討されている方は、プログラミング以外の用途で選べばよいと思います。
iPadでプログラミングすることを考えている方は、単純にiPadが欲しくて、「プログラミング学習」を購入の後押し・理由にしたいというのが本音かもしれません(笑
ただし、決定的な違いは「画面の大きさ」です。次の章で実際の写真を用いて紹介します。
プログラミング環境の写真
では、実際にiPad Air5とiPad mini6を並べた写真で比較してみましょう。下記の写真では、左側にiPad air5、右側にiPad mini6を配置しています。
比較結果
iPad Air5の画面サイズは「10.9インチ」。iPad mini6は「8.3インチ」。
写真で比較するとサイズ感は大きく違いますが、実際にプログラミングコードを書いていると、意外にサイズの差は大きくありません。(感覚的なものです)
実際の画面ショットで比較してみましょう。
(アスペクト比の違いにより、写真サイズも若干異なっています)
iPad Air5とiPad mini6の画面ショットをご覧いただければ分かるのですが、右側の余白や表示されている行数も、筐体ほどの差はないと感じるのではないでしょうか。
行数に関しては、iPad Air5は54行目まで、iPad mini6は52行目まで表示されており、わずか2行の差しかありません。
そのため、より多くの行数を同時に見れるといったメリットは、両製品の間では生じないのです。
画面ショットで紹介したプログラムは、人気のプログラミング言語Pythonで書いた超初歩的なコードです。
実行すると当日(実行日)の日付が取得されて、ターゲットとして指定した日(今回は2022/12/25)までの残日数が表示されます。
プログラミングの基本となる変数も使ったPythonのコードです。
iPadでプログラミングの学習をしても、上記のようなコードは余裕で書けるようになります。
コーディング・実行速度
前述の通り、学習段階のプログラミングでは高いスペックは求められませんので、iPad Air5でもiPad mini6でも、プログラムコードを書いているときの反応速度や、実行速度に差は感じませんでした。
結論:お好きなiPadで
以上が、プログラミング学習を趣旨としたiPad Air5とiPad mini6の比較です。
説明からも伝わっていると思いますが、iPad Air5とiPad mini6で迷っている方は、他の用途に合ったお好きなiPadをご購入されてよいと思います。
なお、過去の記事でも紹介していますが、iPadと外部モニターを接続することで、大きな画面でプログラミングをすることもできます。
ご自身の学習環境から、最適なiPadを選びましょう。