近年、認知度も注目度も高いデジタルテクノロジーに、AI、IoT、AR/VRの分野があげられます。
これらの一部は、すでに実社会への導入や試験的な導入がされており、わたし達の生活を変えるテクノロジーとして大きく期待されています。
そして、今の小学生が社会人になる頃には、AI・IoT・AR/VRが社会のインフラになるまで、発達しているでしょう。もちろん、関連の職業も今では想像もできないくらいの規模になっているはずです。
今回の記事では、プログラミングで実現するデジタルテクノロジーのうち、AI・IoT・AR/VRについて紹介します。
<プログラミングの重要性>
今回のテーマはプログラミングで実現するテクノロジーだ!
日本では、小学生の教育課程にプログラミングが導入されましたが、まだプログラミングの活躍の場について、充分な認識がされていません。当記事で紹介するAI・IoT・AR/VRといった分野も、プログラミングによって実現するテクノロジーなのです。
AIは有名よね!わたしが持っているスマホやエアコンとかの家電製品にも使われているんでしょ?
その通り!
だが、AIが人類の生活を本当に変化させるまでには、まだまだ時間がかかるんだ!
そうなの!もうみんな使っているのかと思っていたけど・・
今はまだ、ごく部分的に使われているだけだ!
AIの持つポテンシャルが実現するのは、まだ先なのだ!
AI(Artificial Inteligence)は、みなさんご存じの通り、「人工知能」を意味します。
その歴史は古く、AIという言葉が最初に使われたのは1956年に遡ります。それから第1次AIブーム、第2次AIブームを経て、現在は第3次AIブームとなっています。
第3次AIブームでは、「深層学習(ディープラーニング)」がキーワードになっていて、音声認識や画像認識、自然言語処理といった分野での活躍が期待されています。
ただし、現時点でのAIの活躍の場は実用的とはいえず、わたし達の身近に溢れているという状況ではありません。
例えば、「AIで最適運転を自動判断」をウリにしたエアコンでも、単なる人感・温度センサーと自動運転機能の組み合わせだったりします。
一方、5GやIoTも組み合わせた自動車の自動運転は実用化に向け大きく動いていて、周囲の環境から事故の予見などを行う技術にAIが活用されています。
そして、AIでは具体的に「機械学習(マシンラーニング)」と「深層学習(ディープラーニング)」というテクノロジーを使うのですが、それらを設計するためにはプログラミングが必要です。
AIに学習するためのデータを作成し続けるといったノン・プログラミングの職種が生まれる可能性もありますが、本格的にAIに関わる仕事をするためには、プログラミングが必須となります。
AIやディープラーニングの分野に強いといわれているプログラミング言語は「Python」なんだ!
IoTって単語、見たことある!
顔文字と思っていたけど、これなんて読むの?
これは「アイ・オー・ティー」と読むんだ!
IoTも、わたし達の日常生活に与える影響は大きいんだぞ!
IoT(Internet of Things)は、モノのインターネットを意味するテクノロジーです。
クルマや一般的な家電製品まで、あらゆるモノがインターネットに接続されることで、生活環境は大きく変わります。
IoTにはセンシング技術といって、モノに取り付けられるセンサーの精度が重要になってくるのですが、クルマで例えるとセンサーによって道路の状況(雨で濡れている等)や前方のクルマとの距離など、常にクルマの状態がインターネットを経由して制御装置に送信され、安全な自動運転が実現できるようになります。
※高速通信規格の5GとAIが必須です。
また、代表的な家電製品である冷蔵庫の場合には、センサーによって冷蔵庫内の食品の量などが計測され、遠隔のスマホでも確認できるようになります。
上記の例は、ありふれた内容ですが、IoTによってもたらされる変化はさらに大きいといわれています。テレビで例えるとわかり易いのですが、普段、何時ごろテレビを付けて、平均的に何時間見ているのか。そして、どのような番組を好むのかなど、個人の利用傾向や嗜好を分析し、パーソナライズ化されたおススメ番組なども提供できるようになります。
そうなると、現在のように、テレビを一度買うと10年前後は使い続けるといったスタイルよりも、スマホのように細やかな機能のアップデートを施し、ユーザーの満足度を維持するスタイルのほうが時代に合ってくるでしょう。
IoTは、『モノを所有する』から『モノを利用する』というスタイルへ、産業構造そのものを変えてしまう可能性も秘めています。
現在においても、MicrosoftのOffice製品やAdobeのPhotoShopなどのソフトウェア、さらに動画ストリーミングから音楽ストリーミングまで、サブスクリプションモデルがとても増えてきていますが、IoTによる産業構造の変化で、テレビなどの物理的な製品まで所有から利用へと変わっていくのかもしれません。
AI同様、IoTもプログラミングによって実現するテクノロジーのひとつです。どのような情報をどのような周期で収集するのか、人間がプログラミングで指示する必要があると考えれば、ご理解いただき易いでしょう。
IoTは単体のテクノロジーではなく、センシング技術や5G、AIとの組み合わせで実現するテクノロジーなのだ!
これは知ってるよ♡
ゴーグルみたいなの着けて、映画とか観るんでしょ?
そうだ!
でも実現可能な世界はエンターテインメントだけじゃないぞ!
AR(Augmented Reality)とVR(Virtual Reality)はそれぞれ、拡張現実と仮想現実のテクノロジーです。
現時点では、ゲームや映画などのエンターテインメント色が強いテクノロジーですが、世の中を変えるインパクトはAI以上といわれています。
昨今、テレワークを経験した方はとても多いと思いますが、現在はせいぜいZoomなどのテレビ会議システムを使ったコミュニケーションしかできませんが、VR技術を使えば、それぞれの社員が自宅にいながら、バーチャルなオフィス空間を作り出しお互いを見ながら仕事をすることもできるのです。
また、ベル・ヘリコプターという会社は、VRを使ってヘリコプターを設計することによって、従来のような模型を製作する工程を省略し、設計期間を10分の1に短縮しました。
その他、AR/VRの技術は、精神疾患の改善や高所恐怖症の治療など、医療分野への応用が研究されています。
AR/VRもモデリング技術を含めて、プログラミングによって実現するテクノロジーです。
だいぶ長くなったが、デジタルテクノロジーはプログラミングによって実現するのだ!