Excelで作成したマクロは、マクロの編集画面（VBE）からも実行できますが、実行の都度、マクロの画面を開くのは手間で効率的とはいえません。
作成したマクロは、ショートカットキーに割り当てたりする他、Excelシート上に存在する「図形」をクリックすることで実行させることも可能です。
実行のし易さや分かりやすさも、マクロを活用する重要な要素となりますので、ぜひ、マクロを組み入れたExcelブックを「使いやすいツール」にするために、実行方法も最適なものに設定してください。
この記事では、マクロをショートカットや「図形」のクリックなど、効率的に短縮実行させる設定について、画像付きで説明します。
作成したマクロは、CtrlキーとA～Zの文字の組み合わせ、またはCtrlキー+shiftキーとA～Zの文字の組み合わせで実行することができます。
Ctrl と A～Z
または
Ctrl+Shift と Ａ～Z
Ctrlキー と Ａ～Zで登録する場合
Ctrlキー+Shiftキー と Ａ～Zで登録する場合
以上の設定で、ショートカットキーでマクロが実行されるようになりました。注意点として、通常のエクセル操作で使う「Ctrl+C」や「Ctrl+V」は避けるようにしてください。仮に設定してしまうと、通常の「Ctrl+C（コピー）」や「Ctrl+V（貼り付け）」が無効になってしまいます。（そのエクセルを使用している場合のみ）
作成したマクロをExcelのシート内にある「図形」に登録することで、その「図形」をクリックするだけで実行することができます。なお、ここでいう「図形」とは、Excelに標準搭載されている以下の機能です。
以上の設定で、マクロを登録した「図形」をクリックすることで実行されるようになりました。なお、クリックとは左シングルクリックを意味します。意図せず「図形」をクリックした場合でも、登録されたマクロが実行されますので、図形上にテキストを表示するなどして、分かりやすい状態にしておきましょう。
補足ですが、「図形」にマクロが登録されている場合には、その「図形」にマウスポインタを重ねた際、マウスポインタの表示が十字型から指先に変わります。
前節の「図形」と似たような方法ですが、フォームコントロールのボタンにマクロを登録することで、そのボタンをクリックするだけで実行することができます。
以上の設定で、マクロを登録したボタンをクリックすることで実行されるようになりました。なお、クリックとは左シングルクリックを意味します。意図せずボタンをクリックした場合でも、登録されたマクロが実行されますので、ボタン上にテキストを表示するなどして、分かりやすい状態にしておきましょう。
開発タブが表示されていない場合には、下記の記事をご参照ください。
作成したマクロは、クイックアクセスツールバーに登録することも可能です。ただし、この設定はパソコンのローカルアカウントに依存するため、他のパソコンでそのExcelを開いた場合には、登録されたマクロはクイックアクセスバーに表示されません。
以上の設定で、クイックアクセスバーに指定のマクロが表示されます。なお、クイックアクセスバーには複数のマクロを表示させることも可能で、マクロアイコン上でマウスをホバーしたときにマクロ名が表示されます。