会社員がブログ副業で収入を得るための確立性。半年で10,000PV

2017年、政府が発表した「働き方改革実行計画」の一環として、これまでの日本では考えにくかった『副業・兼業』が普及推進される流れとなりました。

すぐに「副業・兼業」を取り入れる企業があったり、当面、様子を見る企業があったりと、世間の対応はそれぞれですが、今後、この流れが止まることはないでしょう。

そして、様々な情報機関が企業勤務者に対して行ったアンケートでは、おおむね「副業に関心がある」「副業に関心がない」を上回っています。

今回の記事では、個人が空き時間で行えるブログを副業にするための仕組みやノウハウについて、説明したいと思います。

なお、当サイト(Webs-studio.jp)は、2021年2月に開設した個人事業主(副業)が運営しているブログサイトで、RPAやパソコン関連、プログラミング言語をメインテーマに情報発信しています。
2021年9月現在の月間PV数は10,000です。この数値は脱アマチュアレベルで、そこそこ短期間で育てることができたと考えています。

目次

副業の実態調査

副業の実態調査については、様々な情報機関が独自に調査等を行っていますが、ここでは2020年に厚生労働省労働政策審議会が発表したレポート「副業・兼業に係る実態把握の内容等について」に基づき、紹介したいと思います。

様々な情報機関・民間企業の調査結果も、それぞれ、関心が高い内容ではありますが、政府の資料は平均的に信頼性が高いためです。

この章の根拠となる引用資料

第132回労働政策審議会安全衛生分科会(資料)

職種別の割合

副業を持っている割合は、まだ10%未満です。正社員・契約社員・アルバイト・派遣社員・フリーランスと、左から右にいくにつれて、副業の割合は増加していきます。

つまり正社員が最も低く、フリーランスが最も高いです。

男女別の割合

男女計を母数として計算した場合、男女別の副業の割合は下記の通りです。

男性女性
副業の割合56.2%43.8%

あくまで男女計の副業数を母数として計算した結果です。「男性全体の56.2%が副業をしている」という解釈ではありません。「副業をしている全体数のうち、男性が56.2%を占める」というのが正しい解釈です。

年代

男性女性
1位50~59歳40歳~49歳
2位40~49歳30歳~39歳
3位30~39歳20歳~29歳

ブログが副業として確立するのか

前章では、副業の実態について簡単に触れましたが、ここからは本記事のメインテーマ「ブログ副業」です。

副業でブログを運営して、しっかりとした収入を得ることは夢のようなお話ですが、その可否と仕組みについて説明したいと思います。

初めに

「ブログ」という単語は、意外にも正しく理解されていない言葉のひとつです。

『ブログ=日記』のようなイメージが定着しているのは、よく著名人・芸能人のブログが話題になるからでしょう。

正確には、ブログは個人の日記のことではなく、インターネット上に発信するWebサイトのページ、「記事」のことです。今、読んでいただいているこの記事も、ブログ記事です。

そして、毎日、インターネットの検索サイト(GoogleやYahoo)で検索して閲覧しているページの大部分はブログ記事です。
※ブログ以外の情報は、例えば企業サイトや価格.comといったWebサイト、食べログなどのポータルサイトです。

つまりブログとは、世間の検索ニーズに対してソリューションを提供する情報発信のことを指すのです。

ブログという単語からは、何となく軽々しい印象を持ちますが、実は、ユーザーの検索ニーズと情報提供をマッチングさせるインターネットの最も根幹的なメディアなのです。

ブログ副業の可能性

何にでも「可能性」というのはあります。もちろん、ブログだけで十分な副収入を得ること、あわよくば生計を立てることは簡単なことではありません。

なぜ、簡単ではないのか。答えはそこに競合が存在するからです。

ビジネス同様、ブログの世界にも競合相手が存在し、日々、大量のブログ記事が公開されています。ブログを「業」として運営するのであれば、これらの競合相手に勝たなければなりません。

果たして、可能性はあるのか?

これはわたしの見解ですが、可能性はあります。最も大きな根拠は後述する「大衆の心理」です。

ビジネス的な感覚でブログを開設すれば分かりますが、ブログの世界では検索ニーズを意識することや戦略的に運営しているサイトはごくわずかです。そのため、すべての競合サイトが脅威の存在というレベルではなく、何年も運営して成果を出せない、または短期間で閉鎖するサイトが大半なのです。

いわゆるブルーオーシャンというほど甘い世界ではありませんが、必ずしもレッドオーシャンとは限らないのです。

もちろん現在、検索結果の上位に表示されるブログ記事は優秀なブロガーが公開している記事です。ブロガー全体のうち、数%とはいえ、優秀なブロガーは一定数存在しますので、簡単に勝てる世界ではありません。

戦略的ブログ

この章で説明する内容は、多くの有名ブロガーの見解に反するわたしの意見となります。必ずしもこの内容に基づく必要はありませんので、色々と取り組んでみることをおススメします。

SNSは不要

多くのブロガーは、ブログの開設直後に、Twitterを開設します。なぜか。簡単に理由を説明します。

ブログを開設した直後は記事を公開しても、まず見られることはありません。インターネットの世界は、SNSとは異なりサイトの権威性や年数など、様々な観点からGoogleに評価され検索順位が決定します。

一方、Twitterに代表されるSNSは、時系列でユーザーに表示されます。そのため、ブログ記事を見てもらう手段としてTwitterを開設し、フォロワー数を増やすブロガーがとても多いのです。

フォロワー数が多ければ、「新しい記事を公開しました」というtweetをすることで、フォロワーに記事を見てもらえると考える訳です。

多くの有名ブロガーは、この手段を推奨しています。もし、試したいのであれば試してみてもよいでしょう。

わたしがこの手段を否定する理由は、まず、「ブログはインターネット検索のニーズを満たすものであり、フォロバで得たフォロワーに見せるためのものではない」からです。

そして、大半のブロガーは他のブロガーと同じく、フォロワー数の獲得に注力し始めます。Twitter内の文化である「フォローバック」を目的としたフォローを繰り返す訳です。そして、フォロワー数維持のため、毎朝毎晩、無用なTweetを発信することが習慣化してしまいます。

このような状態に陥ったブロガーは、検索ニーズや戦略的ブログとは真逆のブログ運営に走ってしまいます。検索ニーズや戦略以前に、日々、Twitterを中心とした思考になってしまうのです。

極論、Twitterであれば、どのような記事であれ一定のフォロワー数がアクセスしてくれるのでしょう。これが頼みの綱であり安心感の源泉なのです。

ただし、Twitterからの流入頼みの記事は、瞬間的に見られることはあっても、長期的にインターネットの市場で検索されて見れらることはほとんどありません。戦略的に書かれた記事ではなく検索ニーズの視点が欠落しているからです。

これが前章で記した『大衆の心理』です。本質的に大切なことよりも、他のブロガーの行動に合わせてしまうのです。

Twitterを意識したブログサイトは、本来の市場価値を見失います。ブログの真髄であるインターネットの検索ニーズに対してマッチングさせるという役割からは程遠い、ただのTwitterの拡張スペースになってしまうのです。

これが、わたしがブロガーのTwitterに否定的な理由です。

戦略的ブログ

当記事では、ブログビジネスと見立てて説明しています。例えば、ラーメン屋さんを開業する場合、近隣に味噌ラーメンの超有名店があるとしたら、新たに味噌ラーメンを看板メニューとしたお店を開くでしょうか。

ビジネス的な感覚では、そのような事はしないはずです。つまり、新しく開業する無名のお店で超競合店と同じ看板メニューで勝負するなどといった無計画な戦略では、勝機はほとんどないのです。

ブログの世界で例えると、開設直後のブログサイトで「新型iPhoneのカメラ性能」について発信しても、他の競合サイトに勝てるはずもなく、検索順位はほぼ確実に100位以下になってしまうのです。

ここで戦略が必要です。iPhoneという単語自体、競合性が極めて高いため、他のテーマを記事にするほうがよいのですが、例えば超マイナーな記事「iPhoneでブレずに昆虫撮影をするテクニック」などであれば、アクセスされる可能性は見えてきます。競合が少なければ、それだけ検索順位が高くなることが期待できるからです。

ブログとは、このようにアクセス数を増やして成長させていくものなのです。前節のSNS依存とは大きく異なることが理解できるでしょう。

この章で説明している内容は、下記の記事でも詳細に説明しています。

ニーズから考える記事のジャンル

この記事をお読みになっている方は、ほとんど「副業としてのブログ」に関心がある方、または「開設直後のブログ運営に悩みがある方」かと思います。そして、前章までに説明した内容もまだ理解ができないことも多いかと思います。

この章で、それらの補足をします。

検索ニーズ

これまでの説明で検索ニーズについて触れてきましたが、検索ニーズは具体的に調査することが可能です。

例えば、「iPhone カメラ性能」や「iPhone 昆虫撮影」といった検索ワードが、実際にどの程度の回数、検索されているのかを調べることができるのです。これはある程度、ブログ運営をしている方であれば常識的に知っていることです。
※知っていても活用しないブロガーはとても多いです。

具体的にはキーワードプランナーというGoogleのサービスを使うことで、検索ニーズを調査することができるのですが、当サービスについては、インターネット上に多くの情報がありますので、この記事では詳細を割愛します。

Google広告とアフィリエイト

ブログ収益化するためには、主に2つの収益源を意識する必要があります。Googleの広告(adSense)アフィリエイトです。

Google広告

Google広告とは、正確にはAdSenseというサービスでGoogleの審査を通過したブログサイトに表示させることができる広告のことです。具体的には、この記事のトップ画像の下に表示されているような広告のことです。

AdSenseは、クリックされるだけで収入が発生しますが、1クリック当たりの単価はかなり低く、相当な月間PV数を確保できてもお小遣い程度と認識しておきましょう。

アフィリエイト

アフィリエイトとは、成果報酬型の制度のことをいい、ブログの収入を増やしたいのであれば、前述のAdSenseよりもアフィリエイトを意識した運営が必須となります。

例えば、1件の成約につき1,000円~10,000円など、高額な案件が揃っています。もちろん、報酬が高いため、簡単に獲得できるものではありません。

Google広告の例

アフィリエイトの例

戦略的ブログの本題

長文の記事となりましたが、本題に入ります。

アフィリエイトとは、Googleが提供しているサービスではなく、アフィリエイト専門の会社(ASP)が提供しているサービスです。

楽天にもアフィリエイトサービスはあります。楽天の場合は審査等は一切なく、すぐに始めることができます。

アフィリエイト会社は、広告出稿会社とブロガーの橋渡しをする役割であり、様々な案件を展開しています。つまり、アフィリエイトで収益化したいブロガーは、アフィリエイト会社に登録する必要があるのです。

<アフィリエイト案件の一例>

  • ダイエット教室の無料体験プログラム
  • オンラインプログラミング教室の無料相談
  • 健康食品のお試しプログラム
  • 転職支援サービスの無料相談
  • etc

どれもインターネットをしているときに日常的に見かける内容かと思いますが、それらの広告がアフィリエイトなのです。

アフィリエイトについて、少しご存じの方であれば、自分で体験した(もしくは購入した製品)サービスを紹介することで紹介料を得ると理解をされているかもしれません。

おおむね正しいのですが、必ずしもご自身で体験または購入したサービス等がアフィリエイトの対象ではありません。もしそのような内容であれば、元を取れるかどうかも分からずに先行的に出費する必要があり、多大なリスクを負うことになるでしょう。

もちろん体験・購入していないサービス等を偽って紹介することは不正行為に当たりますが、記事に関連するアフィリエイト広告であれば何も問題はないのです。

ここでアフィリエイトを収入源にする戦略を考えてみましょう。

例えば、ペット関連の記事内に「子ども向けの英会話教室無料体験」のアフィリエイト広告を表示しても、クリックされ成約される確率は極めて低いでしょう。記事の内容と広告に関連性がないからです。

でも、ダイエットのためのウォーキング効果・有酸素運動の記事内に「ダイエット教室の無料体験プログラム」のアフィリエイト広告があれば、高い確率で目に留まるのです。その記事を見ているユーザーは、少なからずダイエットに関心があるからです。前者と比較し、成約率は大きく高まるでしょう。

紙媒体のチラシ配布で考えてみてください。一人暮らしの中年男性のご自宅に「美白エステ」のチラシを投函しても成約率は期待できませんが、お子様がいらっしゃるご自宅に「子ども向け英会話教室」のチラシを投函すれば、関心が持たれる確率は高まります。このように、ニーズと広告内容の関連付けはインターネットの持つ大きな有用性なのです。

つまり、ブログビジネスとして捉えるのであれば、ご自身の関心・興味以前に、検索ニーズ収益化の見込めるジャンルを採掘することが先決なのです。

アフィリエイト会社が提供している案件を確認し、それに関連付けたブログ記事を公開する。これを検索ニーズと合わせて行うことがビジネス観点のブログ運営なのです。

とはいえ、すべてアフィリエイト案件に基づく記事のみでは、間違いなくサイトは育ちません。記事のネタが枯渇し、ブログ全体の記事の絶対数が増やせないのです。(結局、アクセス数が十分に稼げないため検索順位が高くならない)

サイトを育てることを目的に、まずは検索ニーズを徹底的に調査してブログ記事を公開し、サイトを充実させていくのです。

検索ニーズについては、開設直後は競合性が低い検索ワードを選ぶことが必須です。間違ってもニーズが高いからといって、競合性の高いワードで勝負してはいけません。

アフィリエイト会社には無料で登録することができますので、まずはご自身のブログサイトを設計するため、無料登録して案件を確認してみましょう。

案件から、どのようなブログ記事内容にしていくか、イメージを描くのです。

抑えておきたいアフィリエイト会社

下記のアフィリエイト会社は、無料で登録することができます。登録すればそれぞれのアフィリエイト会社が公開している実案件を確認することができます。なお、登録には氏名などの基本情報の他、メールアドレス、振込先口座の情報が必要です。

A8.net

国内最大級のアフィリエイト会社です。登録サイト数290万以上でバリエーション豊富な案件を取り扱っています。ブログサイトを開設していなくても無料登録が可能な数少ないASPです。また会員になれば、無料でブログを開設するサービスも提供しています。まずは試してみたい方には最適です。

バリューコマース

バリューコマース

国内初のアフィリエイト会社として有名です。他のアフィリエイトサイトでは、会員のランクに応じて案件の詳細情報が公開されることが多いのですが、バリューコマースはすべての会員に対して情報を公開しています。「収益化しやすい」ことを最大の強みとしていますので、ブログ開設前や直後に会員登録し案件を確認してみましょう。

アクセストレード

アフィリエイトのアクセストレード

2021年時点で創業20年を迎えたアフィリエイト会社です。独占案件や成果の敷居が低い案件もあり、初心者に人気のようです。

行動するための有益情報源

ここまで、わたしのブログ運営のノウハウを説明しました。当サイトは、2021年9月時点で開設6か月のサイトですが、月間PV10,000超、ドメインパワー26前後となっています(Twitterからの流入はありません)。

説明した内容は、わたしが試行錯誤して得た知見であり、多くの方にとって有益になると思っていますが、有名なブロガーさんが記したノウハウも合わせて読んでみるのもよいでしょう。
※結局、個人の見解は個人の見解なのです。

わたしは、メディア運営以外にもRPAなどのプログラムやWebページ制作も事業として行っており、その情報収集に、Amazonの読み放題サービスを重宝しています。

ブログに関する専門書なども、一部読み放題の対象となっていますので、ご関心があれば無料お試しに申し込みしてみてください。

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この記事を書いた人

2021年2月に本格的にブログを開始。8か月目に10,000PV、9か月目には50,000PVを達成。(SNS流入は全期間を通じて数件)

現在、webs-studio.jpをメインに、6つのブログサイトを立ち上げており、合計で月間数万PVのメディア運営を行っている。



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