Excelで頻繁に活用するSUM関数は、簡単な数式で縦一列(横も可)の足し算の合計を算出するとても便利な関数です。
一方、一般的な数式では「C2:C15」のように足し算の範囲を行数で指定します。この場合、行が増えてしまうと足し算に漏れが発生してしまいます。(実際はExcelが自動補正する場合もあります)
足し算の合計を算出するためのSUM関数は、行を指定しなくても縦一列の計算をしてくれます。
この記事では、SUM関数を使って行数を指定せず縦一列の合計値を算出する数式を紹介します。
SUM関数で行数を指定しない書き方はとても簡単です。一般的に使われている「=SUM(C2::C15)」から行に該当する箇所を除くだけです。
数式
=SUM(列:列)
例:=SUM(C:C)
以上の数式で、指定した列全体を行数に関わらず合計計算してくれます。この記述方法であれば、あとからデータを追加した場合でも数式を修正する必要はありません。
ただし、Excelの関数は対象の範囲内に自分自身(関数)を含めることはできません。上記の例の場合、C列内でSUM関数を使うことができないのです。
行数を指定せずに列全体の計算をする場合、計算対象の列に「文字列」が入ってしまうことを懸念される方もいらっしゃるでしょう。
この場合でも問題ありません。SUMは、計算対象に「文字列」が混入しても自動的にスキップするという特性があります。そのため、たとえばその列のヘッダ情報が文字列で入力されていてもエラーにはならず、計算対象の書式だけで合計計算をしてくれます。
下記のイメージ図は、あるプログラミングのフォーラムへの登録者数を記録したものですが、登録者は随時増えていきますので、行数を指定せずにC列全体の合計計算をする数式を使っています(セルG2)。