パソコンにそれほど詳しくない方でも、「パソコンの強制シャットダウンは、出来るだけやらないほうがよい」という事は知っています。
パソコンの強制シャットダウンは、フリーズ等、ユーザーからの操作を一切受け付けず、電源すら落とせない状況に陥ったときに実施することが多い「最終手段」のようなものです。
言い換えれば、『強制シャットダウンをしない限り、状況は変わらない場合』の手段です。
Windows10以降、操作を一切受け付けないフリーズの状態は、以前と比べて激減しましたが、強制シャットダウン実施の判断で困るのが「待てばいいのか?強制シャットダウンするしかないのか?」という状況です。
今回の記事では、強制シャットダウンの判断に困る代表的な状況、Windowsの更新プログラム適用後に発生する「Windowsの準備をしています」や「更新プログラムを構成しています」が終わらない場合の対応について、紹介します。
Windowsの更新プログラムを適用したあと、パソコンの再起動が必要な場合があります。
再起動後、ブルーの背景に「Windowsの準備をしています」や「更新プログラムを構成しています」、「コンピューターの電源を切らないでください」というメッセージが表示されたまま、数十分も経過し、処理が進んでいるかどうか判断し辛い状況に陥ることがあるのです。
前記の「Windowsの準備をしています」や「更新プログラムを構成しています」は、最長で2~3時間かかる場合もあります。
一般的な感覚として、10分程度待っても状況が変わらなければ、「何かおかしいのではないか」と考えてしまうと思いますが、やはり安易な強制シャットダウンは避けるべきでしょう。
下記の判断基準を試した結果、フリーズ状態と断定できないのであれば、気長に待つことが原則です。
この状況は、処理の進捗を表す「〇〇%」という表示がありませんが、円形のインジケーターがありますので、動きがあればフリーズしていないことの目安になりますので、比較的、安心でしょう。
ただし、進捗・終了時間は把握できません。
この状況は、フリーズの判断が難しい傾向があります。正常な状態であっても、進捗状況が%表示されているものの、ある数値で長い間止まったままになってしまうことがあるからです。
その他の箇所では動きが確認できませんので、不安になりがちですが、やはり安易な強制シャットダウンは避け、この記事の目安として書いている2時間前後は待った方がよいでしょう。
Windowsのアップデートに伴う「Windowsの準備をしています」や「更新プログラムを構成しています」が終わらない状況については、焦って強制シャットダウンすることは原則的に避けるべきですが、パソコン側で何らかのトラブルを抱えている可能性はあります。
購入直後のパソコンについては、複数のWindowsアップデートが一気に行われることが普通です。
そのため、Windowsの更新時間も長くなりがちです。事実、わたしも比較的高スペックのパソコンを購入したにも関わらず、約50分も要した経験があります。
OS_Windows10Pro、メモリ_16GB、SSD_512、CPU_Ryzen5800という一般利用としては高スペックのパソコンでも50分。
もう何年も使っているパソコンや、スペックが低めのパソコンであれば、フリーズする確率も高くなります。
Windowsの更新にもより時間がかかりますので、フリーズかどうかの見分けも難しいところですが、下記のようなスペックであれば、フリーズしている可能性も考えましょう。
このようなパソコンであれば、Windowsの更新を適用するのも厳しい可能性があります。何年も使用しているのであれば、そろそろ買い替えを考えてもよいでしょう。
ここまでの記事の内容を踏まえたうえで、Windowsの更新を実施してから3時間を経過しても「Windowsを準備しています」や「更新プログラムを構成しています」という表示から進まないのであれば、強制シャットダウンを検討するしかありません。
何らかの不具合を抱えている状態であれば、いつまで待っても終わらないのです。
強制シャットダウン後の確認事項などをインターネットで検索したうえで、強制シャットダウンの実施を判断します。