データベースについて語る際、必ず出てくる用語がDBMS。
DBMSとは、Data Base Management Systemの略語で、『データベース管理システム』を意味します。データベースと完全な類義語ではないものの、DBMSなくしてデータベースは機能しません。
今回の記事では、データベースを管理するシステム「DBMS」について説明します。
データベースとは、単純にデータが集積する基地のようなものです。ただし、データが集積しているだけでは、欲しい時に欲しいデータを取り出すことはできません。
たとえば、Excelの「表」をイメージしてみましょう。Excelの表はExcelというパッケージがあって初めて機能し、活用することができます。ただの「表」だけ存在しても、あまり意味はありません。
データベースにおける「データベース」と「DBMS」の関係もよく似ています。データベースは、それを管理するDBMSがあって初めて機能するのです。
この記事では詳細は割愛しますが、データベースを操作する言語のことを「SQL言語」といいます。
ユーザーがSQL言語でDBMSに命令を書き、DBMSが命令に沿って実行することで、データベースは本来の役割を果たすのです。
Excelは「表計算ソフトウェア」のひとつです。同じくMicrosoftからデータベースのソフトウェアも提供されていますね。
Accessです。使えるかどうかは別にして、Accessの存在はよくご存知かと思います。そして、Accessは「DBMS」です。
DBMSの意味はご理解いただけたでしょうか。
よくご存知のMicrosoftのAccess(実はシェアは高くありません)の他、現在では様々なDBMSのサービスがあります。
「Oracle Database」や「Microsoft SQL Server」、「MySQL」や「PostgreSQL」。有料やオープンソース(無料)のDBMSが中心となっており、クラウド全盛期の現代では、パッケージ型のDBMSは減少の傾向にあるようです。
DBMSソフトウェアの種類については、後日、別記事で紹介します。
DBMSという用語の他に、「RDBMS」というものがありますが、RDBMSは別記事で紹介した「関係データベース(リレーショナル型)」のデータ構造を持つデータベース向けの管理システムです。
現在のデータモデルの主力は、関係データベース(リレーショナル型)のため、必然的に管理システムについても、RDBMSの割合が高くなっています。
ただし、DBMSもRDBMSもデータモデルが異なるだけで、「データベース管理システム」という役割は同一です。