この記事をご覧になっている方は、おそらくExcelのマクロ機能に興味を持ち始めた方かと思います。
Excelのマクロは厳密にはVBA(Visual Basic for Applications)というプログラミング言語です。MicrosoftのOfficeアプリに組み込まれており、無料で使うことができます。
VBAを使えば、無料で業務の自動化を実現することができます。
VBAはOffice標準機能で無料
VBAにご興味を持った方向けに、この記事ではVBAの概要を非専門的な内容で説明します。
なぜ無料なのか?
業務を自動化するためのITツール、最近ではRPA(Robotic Process Automation)が有名ですね。たとえば、RPAを導入すると年間50万円~100万円のライセンス費用が発生します。
一方、VBAは無料で全機能が解放されており制限なく活用することができます。「なぜ無料なの?」と疑問に感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、VBAが無料なのは何ら不思議ではありません。
理由は、VBAは正真正銘のプログラミング言語だからです。
Cobol、Visual Basic、C、Python、JAVA。一般に、プログラミング言語というものは無料で使うことができます。
そのため、Officeで使えるプログラミング言語という立ち位置で、VBAが無料で使えるのはごく一般的なことなのです。
どうやって使うの?
基本的に、VBAに使い方の説明は不要です。
たとえば、パソコン上の何らかの操作であったり、何らかの業務アプリケーションであれば操作方法や使い方の説明が必要な場合もありますが、VBAを使うための知識は「プログラミングスキル」とイコールです。
VBAの使い方を知りたければ、プログラミング言語の学習が必要です。
すべてのExcel版で使えるのか?
VBAは、有効なライセンスを登録したExcelで使うことができますが、下記のようなWeb版のExcelでは使えません。
- Microsoft 365 Business Basic
- Office on the web
※当節の見出しでは、「Excel版」と表現していますが、実際にはVBAはExcel以外のOfficeアプリでも使えます。
VBAの自動化レベル
無料で使える機能の実性能はどのようなレベルか。このような疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
VBAはOfficeに限定したプログラミング言語ですが、Office業務の範囲内においては最高レベルのパフォーマンスを発揮します。そのカスタマイズ性、速度などの性能は、数百万円のRPAを凌ぐほどです。
Excel内の操作において、VBAで出来ないことはありません。これは、いかに優れたサードパーティの自動化ツールが開発されても、覆ることはないでしょう。
Excelに内包されたプログラミング言語『VBA』は、それだけ強いのです。