WindowsOSは、XP以降、主に「プリインストール版」「通常パッケージ版」「DSP版」と3つの販売経路があります。
プリインストール版とは、元々、購入するパソコンにWindowsがインストールされ販売されている形態で、一般的に最も多い流通経路となります。
今回の記事では、3つの販売経路の内、少し馴染みがなく認知度も低い「DSP版」について説明します。
頭出しで説明した通り、最も流通経路が多い「プリインストール版」は、各パソコンメーカーが製造しているパソコンに最初からWindowsがインストールされているバージョンとなります。
つまり、パソコンの本体価格にWindowsのOSの価格も含まれているのですが、通常、プリインストール版のWindowsは割引価格が適用されています。そのため、現実的には比較し辛いのですが、理論上、パソコンのハードのみと通常パッケージ版を購入するよりも安価に購入できているのです。
では、今記事のテーマである「DSP版」について説明します。
DSP版とは、OS単体ではなくパソコンの物理的なパーツ、例えばマザーボードやCPU、LANボードなどとセット(同梱)で販売される形態です。セットで購入することによって、プリンストール版と同等の割引価格が適用されるのが最大の特徴で、通常パッケージ版を購入するよりも、OSの単価が安くなるのです。
ただし、セットで購入したハードウェアとDSP版のWindowsは同一パソコンでないと使えません。
そのため、パソコンを自作で組み立てる場合に、DSP版とセットになっているハードウェアも構成に含めることで、そのメリットを受けられるのです。
通常パッケージ版よりも安価で購入できるにも関わらず、馴染みがなく認知度が低いのは、このような理由だからです。