スマホやタブレット、ノートPC・ChromeBookからパソコンのモニターなどの情報端末の仕様には、解像度という項目があります。解像度については、写真や特に動画のキレイさで説明されることが多く、NetFlixやAmazonPrimeビデオなどが高画質で観れることのみを主なメリットと考えているヒトも多いように感じます。
動画をよく観るヒトにとっては、文句なしに高画質な表示が可能なフルHDや4Kに関心を持ち魅力的に映るでしょう。
一方で、動画をあまり観ないヒトやビジネスで使用するパソコンであれば、「エクセルやインターネットをする程度なので、画質は普通でもいいかな」と考えるかもしれません。
しかし、フルHDには画像のキレイさだけではない、大きなメリットがあります。仕事の効率にも影響してきますので、解像度のメリットを正しく理解しておきましょう。
見出しで書いた通り、HDとフルHDでは画面の表示範囲そのものが変わります。例えば、仕事でエクセルを使用している場合やインターネットで調べものをしている場合、フルHDはより広い範囲が表示されますので、仕事内容によっては効率にも大きな差が生じてきます。
実際に、エクセルとインターネットを表示している写真で説明しましょう。
HDとは、High Definitionの略でピクセル表記で、1280×720の解像度で表示される規格のことです。ひと昔前のテレビで、ハイビジョンという言葉が流行しましたが、ハイビジョンと同等の解像度がHDです。
今では、HDは高画質とはいえませんが、それだけスマホ等の録画デバイスのスペックも動画ストリーミングの通信速度も向上したということです。
フルHDとは、Full High Definitionの略でピクセル表記で、1920×1080の解像度で表示される規格のことです。テレビではフルハイビジョンと同等の解像度がフルHDです。
※フルHDのことをFHDと表現する場合もあります。
今回の記事は、HDとフルHDの違いをビジネス(仕事)で使うことを視点に説明していますが、一応、動画を観るときの画質についても簡単に触れておきます。
NetFlixやAmazonのPrimeビデオなどの動画ストリーミングサービスでは、ユーザー側で画質を選択できるようになっています。多くの通信量を使って、最高画質で観たい場合でも、そもそも動画を観る端末が最高画質に対応していないと観ることができません。
HDのタブレットやノートPC・ChromeBookなどの情報端末では、フルHDは表示できないのです。通常のイヤホンで、ハイレゾ音源は聴けないのと、同じ理屈です。
<動画の品質選択>
パソコンなどを選ぶとき、高スペックを望むとキリがないので、仕様を取捨選択する必要がありますが、「動画は観ないからHDでよい」という誤解はもったいないと思いますので、今回、記事にしてみました。
個人的に、ディスプレイについてフルHDは絶対に欲しいところですが、やはり金額的には高くなりますので、用途に応じてご検討してみてください。表示範囲が広くなること自体に、さほどメリットがないのであれば、当然、HDでも満足できることでしょう。