パソコン用語のクッキー(cookie)とは?意味と同意に関する判断基準

パソコンやスマホなどでインターネットをしているとき、閲覧しているWebサイト上に「Cookie」の使用許可のメッセージが表示されることがあります。一例ですが、下記のような文面になっていることが多いです。

<例>

  • より良いサービスの提供のためにCookieを使用します
  • クッキーを使用する際にはユーザーの皆様の同意が必要となります

<実例>

個人情報に関する認識が高まっている現代、そのようなメッセージに「どういう意味だろう・・」「同意していいのかな・・」と多くの方が疑問に感じると思います。

この記事ではパソコン・スマホで使われるクッキー(Cookie)とは何か、また同意してよいのかどうかの判断材料にするための考え方を紹介します。

目次

クッキー(Cookie)とは?

この章では、クッキー(Cookie)の本質的な存在理由について、Webサイト運営者側とユーザー(閲覧者)、それぞれの観点で説明します。

インターネットの長所を最大化させる概念

まず、日々、世界中の人々がインターネットで情報検索をしている際にたどり着く「各Webサイト」は、何らかの目的があって運営されています。

たとえば、商品・サービス提供者側が運営しているWebサイトであれば「集客」。個人が業(副業)・趣味として運営しているブログサイトであれば「広告収入・アフィリエイト」などです。

これらは、インターネットが従来の集客手法であるチラシポスティングやTV・ラジオに代わる手段として確立されたことが背景にあり、いまや大企業から中小企業まで、ほとんどの企業で注力している分野といえます。(Webマーケティング)

そして、インターネットが従来型のマーケティングよりも強い理由のひとつに「インタラクティブ(相互作用)」というものがあります。インターネットは、チラシやTVCMのような一方的なプロモーションではなく、ユーザーの行動というデータが収集できます。

たとえば、Webサイトでビールを閲覧したユーザーに対して、「ビールを閲覧した」という履歴を残しておき、次回、同じサイトに訪れたときに、ビールとおつまみを優先的に表示させる、といったイメージです。

このようにユーザーごとにプロモーション内容を変化・最適化させる手法は、インターネットの最大の強みでもあります。

ここで紹介した「ビールを閲覧した」という履歴データこそ、クッキー(Cookie)の正体です。

クッキー(Cookie)が有効化されていて初めて、Webサイト側は再来者の行動履歴を把握でき、最適なプロモーションが可能になるのです。

クッキー(Cookie)は、基本的にサイトを跨いで、ユーザーの行動履歴などが反映されることはありません。たとえば、Amazonで閲覧した商品・サービスの関連商品が、楽天のサイトで個別に紹介されることはないのです。

氏名、住所などの入力項目やWebサイトへのログイン情報

前節で説明した情報のほか、クッキー(Cookie)はお問合せフォームなどに入力した情報も記録します。

これは、ほとんどの方がご経験したことがあると思うのですが、Web上のお問合せフォームにつき、たとえば氏名の入力欄にカーソルを合わせると自動的に入力候補が表示されることがあります。

Web上の入力フォーム

これも、クッキー(Cookie)で保持されている情報が引用されているのです。

また、TwitterやFacebook、AmazonなどのWebサイトにブラウザ経由でログインしている場合には、次回同サイトにアクセスした時点でログイン状態が保持されていたり、アカウント・パスワードが自動入力されることがあります。

このようなログイン情報もクッキー(Cookie)で保持されている情報です。

クッキー(Cookie)は同意してよいか?

クッキー(Cookie)について、前章の説明で基本的な概要はご理解されたかと思います。では、Webサイトにアクセスした際にクッキー(Cookie)の使用に同意してよいかの判断について、考えてみましょう。

様々なメディアで、インターネットの危険性が報じられることが多いのですが、わたしの考え方は「インターネットの利便性は最大に活用しよう」です。

あまりに警戒心が強すぎると、Amazonや楽天のようなECサイト、ZoomやTeamsのようなオンライン会議システムなども使えなくなり、インターネットの利便性を大きく損ねてしまいます。

一方で、インターネットには危険性があるのも事実。

判断基準

クッキー(Cookie)の同意について、わたしの判断基準は下記の通りです。

  1. そのサイトは知名度があるなど、信頼できるサイトか?
  2. そのサイトは、今後も利用するか?

以上の2点です。

たとえば、たまたま調べものをしていてたどり着いたWebサイトであれば、また利用するかどうかは分かりませんし、クッキー(Cookie)の利便性も活用できません。

飲食店や美容院等であっても、たまたま行ったお店の場合で、継続的に行くかどうか分からないのであれば、ポイントカードの作成や会員登録はしないのと同様です。

基本的に、クッキー(Cookie)のリスクは高くないとはいえ、利便性が見込めないことには小さなリスクも払わない方がよいのです。

クッキー(Cookie)最大のリスクは盗難・紛失

クッキー(Cookie)のリスクは高くないというのが、わたしの基本的な考え方ですが、最大のリスクはパソコンやスマホを盗難されたときや、インターネットカフェなどで共同利用する場合です。

ご自身が使った情報がクッキー(Cookie)として端末側に残っていると、第3者が同じ端末を利用した場合、個人情報が閲覧されてしまうことがあります。

たとえば、第3者がお問合せフォームの氏名欄にカーソルを合わせたときに、前の利用者の氏名やメールアドレスなどが表示されてしまうのは、よいことではありません。

とはいえ、そもそもスマホであればAmazonやTwitterなどのアプリは常時ログインされた状態になっている方が多いと思いますので、盗難時に関してはクッキー(Cookie)に限ったリスクではないのかもしれません。

あとがき

今回はインターネットでよく使われる用語「クッキー(Cookie)」について、基本的な概念と同意に関する判断基準を紹介しました。

当サイトは、リスクを過剰に考える必要はないというスタンスであり、普段から「怪しいサイト」などに気を遣っていれば、クッキー(Cookie)に対しても身構える必要はないと考えています。

常に有益な情報を得ながら、インターネットの恩恵を最大に享受できればよいですね。

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