米Microsoftは5月19日(現地時間)、ついにInternetExplorer11(IE11)のサポートを終了することを発表しました。2段階に分けて終了するスケジュールですが、2022年6月15日にはInternetExplorer11(IE11)に関するすべてのサポートが終了することになります。
2008年にGoogleのChromeブラウザが、2020年にはMicrosoftから新ブラウザEdgeがリリースされたとはいえ、InternetExplorer11(IE11)は、長らくWindowsの標準アプリケーションを担ってきましたので、まだ利用しているユーザーは多いでしょう。
また、企業のシステムでもInternetExplorer11(IE11)をベースに開発されたものも少なくないようです。
でも、サポート終了が明確に発表された以上、これからは別のブラウザを利用する他、ありません。後継のブラウザについて、考えてみましょう!
InternetExplorer11(IE11)のサポート終了後のブラウザは、ほとんどの場合、Googleが提供するChromeか、Microsoftが提供するEdgeか、の2択と思います。
日本国内のシェア、世界シェア、ともにNo1を誇るブラウザです。シンプルかつスマホやタブレットとの連携も優れており、特に目立つ欠点はありません。また、近年、パソコン部門で急激に成長している「ChromeBook」の影響で、さらにシェアを伸ばしつつあります。
世界のスマホでトップシェアのAndroidにも標準搭載されているブラウザのため、現在の地位は当然でもありますが、今後も根強いシェアをキープするでしょう。
InternetExplorer(IE)に替わるブラウザとして、2020年にリリースされたWindowsの標準ブラウザです。リリース当初は、閲覧履歴の同期もできないなど、利便性に問題がありましたが、最近は同期も可能になり機能面・性能面でもChromeと同等レベルのクオリティになっています。
また、標準機能でPDFへの書き込みが可能になるなど、一部、Chromeを上回る機能すら搭載されています。
ビジネス利用であれ、プライベート利用であれ、ChromeとEdgeの実力は伯仲しており、優越はほぼ無いといえます。
Chromeは、Googleマップやフォト、Googleドライブなど、各種Googleサービスとの親和性をウリにしているイメージですが、実際にはEdgeを使ってもホームページをGoogleのトップページに指定しGoogleアカウントでログインしておけば、Chromeと同等の利便性で使うことができると思います。
そのため、InternetExplorerの後継ブラウザは、利用のし易さで決めてもよいと思います。
そもそも、ブラウザを1つに絞る必要はなく、ChromeとEdge両方を使い分けることも検討してみましょう。
「なぜ?わざわざ両方使うの?」と感じる方もいらっしゃると思いますが、最近のブラウザはスマホやタブレットと閲覧履歴や検索時のワードなどが同期されますよね。
例えば、スマホで検索したワードが会社のパソコンのブラウザで履歴として表示されると、あまりよい気持ちはしないと思います。場合によっては、見られたくないことだってあるでしょう。
そのため、「プライベートではChromeを使い、会社のパソコンではEdgeを使う」などの使い分けをすれば、そのような望まない同期は防ぐことができるのです!
原点に立ち返ると、プライベートとビジネスを同期させる必要はないんです。
これまで慣れ親しんだInternetExplorer(IE)は、サポート終了まで使用を続ける方も多くいらっしゃると思います。
しかし、「InternetExplorer(IE)でしか動かないシステムがある」などの特別な事由を除き、今後使い続けるメリットはありません。サポート終了に向けて現行以上の新機能の搭載はされませんし、数々のWebアプリの対応もInternetExplorer(IE)からは、手を引き始めています。
そのため、早めに後継ブラウザに移っていたほうがよいです。お気に入りの移行やよく使うページの登録などを含めて、サポート終了時に慌てるよりも早めに着手しておきましょう!
今回紹介したChromeやEdge以外にも、第3勢力のブラウザとして「Opera」や「FireFox」というブラウザもあります。
個人的には、Chrome、Edgeを差し置いて使うほどのメリットは無いと思いますが、関心があれば調べてみるのもよいでしょう。