Wordのページの消し方。任意のページや空白ページを削除する方法

はじめに。文書作成に関する様々な機能が搭載されたWordですが、意外なことに、ドキュメント内のページをワンクリックで削除する方法はありません。

Excelのシート削除のような操作でWordのページも削除できればよいのですが、機能として搭載されていませんので、Word特有の方法で削除するしかありません。

その他、Wordでドキュメントを作成していると、まれに最後に「空白のページ」が作成されてしまい削除できない状態になることがあります。

この記事ではWordの任意のページや空白ページを削除する方法を紹介します。

目次

Wordの任意のページを削除する方法

Wordでは、文字を削除するとその分、文字が詰められます。同じように、行を削除するとその分、行が詰められます。

≪文字詰めの例≫

[あい]を削除すると・・
2文字分、左に詰められる

≪行詰めの例≫

[あいうえお]の行を削除すると・・
1行分、上に詰められる

Wordのページ削除とは、このようなWordの特性を使った方法になります。

ページを削除する

とてもアナログな方法ですが、Wordのページを削除する方法を、2通り紹介します。

それぞれの方法をご覧になった際、「えっ。こんな方法しかないの?」と思われるかもしれませんが、これがWordの正式なページ削除の方法です。

1ページ全体を選択して削除する

①削除したいページの始点をクリックし、[Shiftキー]を押下したまま
削除したいページの終点をクリックする
(ページ全体が選択される)
BackSpaceキー または Deleteキー を押下する

以上、パソコンの基本操作である[Shiftキー]を使った範囲選択で、Wordのページを削除する方法です。

Word特有の範囲選択機能で削除する(Microsoft公式)

前記の方法とは範囲選択の操作方法が異なるだけですが、「Wordのページを削除する方法」に関して、Microsoftの公式ページで案内されている方法がこちらです。

①削除したいページ内のどこかをクリックしておく
※カーソルをページ上に置いておく
②キーボードの[ctrlキー][Gキー]を同時に押下する
赤枠のウィンドウが表示される
ジャンプタブ内のページ番号の項目に \page と入力し、[Enterキー]を押下する

コピー用(お使いください)
\page

④カーソルを置いたページ全体が選択される
閉じるをクリック
⑤ページ全体が選択された状態
BackSpaceキー または Deleteキー を押下する

以上、Word特有の範囲選択機能を使って、Wordのページを削除する方法です。

Wordの空白ページを削除する方法

前章では、Wordの任意のページを削除する方法を紹介しましたが、この章ではドキュメントの最後の「空白ページ」を削除する方法を紹介します。

Wordでは、最後のページに段落のみが押し出されてしまい、「空白ページ」が生じてしまうことがあります。一見して、BackSpaceキーで削除できそうに思えますが、削除できない状態に陥ることがあるのです。

BackSpaceキーでも消せない・・

これは、Wordの既知の症状です。

最後の空白ページを削除する

前章と同じく、「えっ。こんな方法しかないの?」と思われるかもしれませんが、Microsoftの公式ページでも案内されている方法がこちらです。

空白ページの前のページの最終段落の箇所を選択する
文字サイズ(ポイント)を最小値である[1]にする

空白ページの前のページの最終段落を非常に小さくすることで、行を繰り上げ、結果的に空白ページを削除するという方法です。

それでも削除できない場合には、最後の空白ページを含めずに、PDFに変換する方法が紹介されています。(Microsoftの公式ページ)

あとがき

今回は、Wordの任意のページや空白ページを削除する方法を紹介しました。

このテーマはインターネットでもよく検索されている内容で、おそらくもっと機能的な削除方法を求めている方が多いと思うのですが、今回紹介した方法が、現時点におけるWordのページの削除方法です。

WordはExcelのシートとは違って、文書内のページが独立していないことが多いため、実はページ単位で削除するよりも、段落単位で削除する現在の仕様のほうが合理的なのかもしれません。

「〇〇申請書」や「△△届出書」のように、それぞれ独立した様式が1つのドキュメント内に収まっているケースは別ですが、通常、文書内で『ちょうど1ページ分の文章を削除したい』というケースは、極めて発生確率が低い、という意味です。

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