「パソコンの起動が遅い」という問題は、多くのパソコンユーザーが抱える悩みです。
パソコンの起動が遅くなる原因はいくつかあります。一例をあげてみましょう。
個々のケースごとに最善策は異なりますので、中には期待通りの効果が表れない対策もあるでしょう。
今回の記事では、パソコンの起動や使用中の操作(アプリの起動や動作)が遅い症状において、多くのケースを解決する「SSD」について紹介します。
SSDとは、Solid State Drive(ハードステートドライブ)の略でパソコンに内蔵されているHDD(ハードディスクドライブ)と同様、データなどを保存する記憶装置です。
回転する円盤に磁気でデータを読み書きするHDDとは構造そのものが異なっており、不揮発性のフラッシュメモリを使用しており、電気的にデータの読み書きが行われます。
高速かつ消費電力も少なく、またHDDのような「カタカタ・・」といった動作音もありません。
HDDが搭載されているデスクトップ・ノート型パソコンともに、基本的に、HDDからSSDに変更することが可能です。
ごくまれに、メーカー独自の規格でパソコンが製造されている場合、SSD換装ができない場合もありますが、一般的なメーカーのパソコンであれば大丈夫でしょう。
なお、パソコンの古さとSSD換装は関係ありません。わたくし自身、2011年モデルのノートパソコンをSSD換装した経験があります。
SSD換装を行うと、ほとんどの場合、メーカー保証の対象外になるようです。お使いのパソコンが、まだメーカー保証の期間内であれば、他に不調な点はないかなど、SSD換装前に調べておきましょう。
パソコンショップでは、SSD換装のサービスを提供していることが多いです。特に、修理やカスタマイズなどを行うパソコンショップであれば、ほぼ対応可能でしょう。
価格は、現在お使いのパソコンのHDD容量にもよりますが、20,000円から25,000円が相場です。パソコンの買い替えと比較すると、効果的な対策と思います。
SSD換装の作業は、それほど難しい作業ではありません。パソコンを分解する必要はありますが、例えばメモリの増設作業と比較しても、大した違いはないでしょう。
<作業手順>
データのフルコピーの作業では、SSDとパソコンを接続する「SSDケース」が必要になります。
具体的なSSD換装の方法は、後日、別記事で紹介したいと思います。