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パソコンの起動が遅い時の最善策│SSDとは?ハードディスクと交換は可能?

「パソコンの起動が遅い」という問題は、多くのパソコンユーザーが抱える悩みです。

パソコンの起動が遅くなる原因はいくつかあります。一例をあげてみましょう。

  1. 起動時にたくさんのアプリが起動している
  2. 基本的にメモリが少ない
  3. CPUの性能が低い
  4. データがひっ迫している
  5. スペックが高くないうえにハードディスク製品である

個々のケースごとに最善策は異なりますので、中には期待通りの効果が表れない対策もあるでしょう。

今回の記事では、パソコンの起動や使用中の操作(アプリの起動や動作)が遅い症状において、多くのケースを解決する「SSD」について紹介します。

SSDとは

Solid State Drive

SSDとは、Solid State Drive(ハードステートドライブ)の略でパソコンに内蔵されているHDD(ハードディスクドライブ)と同様、データなどを保存する記憶装置です。

回転する円盤に磁気でデータを読み書きするHDDとは構造そのものが異なっており、不揮発性のフラッシュメモリを使用しており、電気的にデータの読み書きが行われます。

高速かつ消費電力も少なく、またHDDのような「カタカタ・・」といった動作音もありません。

磁気で読み書きするHDD
電気で読み書きするSSD

SSDのメリット

  • データの読み書きが高速
  • 衝撃に強い
  • 動作音がほぼない
  • サイズが小型

SSDのデメリット

  • HDDと比較し最大容量が少なくなりがち
  • 容量単価が高い
  • データの書き込みに伴う劣化率が少し高い
  • 寿命が近づいた際、兆候が感じずらい

上記は一般的にあげられるSSDのデメリットです。最大容量については、1TBの製品も普通にラインナップされていますので、パソコンに搭載するストレージとしては充分でしょう。また、劣化率については、一般に5年程度が寿命とされており、HDDよりも長いという説もあります。

HDDとの交換は可能か?

SSD換装について

HDDが搭載されているデスクトップ・ノート型パソコンともに、基本的に、HDDからSSDに変更することが可能です。

パソコンを買い替えずに、HDDからSSDに交換することを「SSD換装(かんそう)」といいます

ごくまれに、メーカー独自の規格でパソコンが製造されている場合、SSD換装ができない場合もありますが、一般的なメーカーのパソコンであれば大丈夫でしょう。

なお、パソコンの古さとSSD換装は関係ありません。わたくし自身、2011年モデルのノートパソコンをSSD換装した経験があります。

注意点

SSD換装を行うと、ほとんどの場合、メーカー保証の対象外になるようです。お使いのパソコンが、まだメーカー保証の期間内であれば、他に不調な点はないかなど、SSD換装前に調べておきましょう。

SSD換装するには?

1_パソコンショップに依頼する

パソコンショップでは、SSD換装のサービスを提供していることが多いです。特に、修理やカスタマイズなどを行うパソコンショップであれば、ほぼ対応可能でしょう。

価格は、現在お使いのパソコンのHDD容量にもよりますが、20,000円から25,000円が相場です。パソコンの買い替えと比較すると、効果的な対策と思います。

SSD換装の効果については、お使いのパソコンの状況にもよりますが、例えば起動に1分30秒かかっていたパソコンが30秒から40秒で起動するようになるケースは、ざらにあります。

2_ご自分で作業する

SSD換装の作業は、それほど難しい作業ではありません。パソコンを分解する必要はありますが、例えばメモリの増設作業と比較しても、大した違いはないでしょう。

<作業手順>

  1. 「SSDを購入する」
  2. 「HDDから(購入した)SSDにデータをフルコピーする」
  3. 「パソコンを分解してHDDとSSDを交換する」

データのフルコピーの作業では、SSDとパソコンを接続する「SSDケース」が必要になります。

具体的なSSD換装の方法は、後日、別記事で紹介したいと思います。

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