一般的な企業で、最も使うパソコンのソフトウェアは、何といってもWord、Excelに代表されるMicrosoftの「オフィス製品」でしょう。
業種・業態・職種・規模を問わず、オフィス製品はとても幅広く使われています。でも、パソコンは1人1台が当たり前の環境のため、全社員分のオフィス製品を購入すると、それなりの資金が必要になってしまいます。
可能であれば仕事に影響を与えずに、コストを抑えたいと考えるのは自然なことです。
この記事では、Microsoft製ではなく、キングソフトから発売されている安価なオフィスソフト「WPS Office」について、実際に本ライセンスを使用し、実用性を検証したいと思います。
はたして、Microsoftのオフィス製品の代わりになり得るのでしょうか。実際の画像を多く掲載して紹介します。
WPS Officeは、オフィスソフトウェアの老舗であるキングソフトが販売しているMicrosoftのOffice互換ソフトウェアです。日本では2015年以前は「キングソフトオフィス」という名称で、存在していました。
『WPS』とは、それぞれソフトウェアの頭文字を取った用語です。
以上の3つのソフトウェアがWPS Officeの中心的存在です。そして、WPS Officeには、多くのラインナップが準備されており、それぞれ単品で購入することも可能です。
上記の他、PDF閲覧ソフトも同梱されている場合がありますが、MicrosoftのAccessやOutlookに対応する製品はありません。
WPS Officeの標準版は、「WPS Office StandardEdition」と呼ばれるもので、上記の3つの中心的なソフトに加え、PDF閲覧ソフトが同梱されています。
なお、WPS Officeは、Windowsの他、iOSやAndroidでも使うことが可能です。
前記の通り、WPSオフィスには多くのラインナップがありますが、MicrosoftのWord、Excel、PowerPointの3つに相当するソフトウェアを有した版は「StandardEdition」で、当記事執筆時点では、Amazonで4,698円で販売されています。
一方、Microsoftのオフィス製品で、Word、Excel、PowerPointを揃えようとすると「Office Home & Business(2021)」を購入する必要があり、同じくAmazonの価格では34,452円です。
WPS OfficeとMicrosoftオフィスの価格差は、実に約30,000円。とても大きな価格差があるのです。
WPS Officeは、Microsoftオフィスとの互換性が高いことはよく知られています。
次章で、実際の画像を掲載して詳しく紹介するのですが、ファイルの拡張子(docx,xlsx,pptx)についても、それぞれMicrosoftと同一の拡張子を使えます。
つまり、Microsoftオフィスで作ったファイルは、WPS Officeで開くことはもちろん、編集して上書き保存することもできるのです。(逆も可能です)
例えば、WPS Officeで作ったファイルを、Eメールに添付して送信した場合、先方はMicrosoftオフィスで開くことができます。
WPS Officeは、キングソフトの公式ページの他、Amazonや楽天でも購入することができます。
当記事執筆時点(2022/07)では、楽天の場合、2種類の版しか販売されていませんが、Amazonは、Writer(Word互換)やSpreadSheet(Excel互換)の単品販売を除き、すべての版の取り扱いがありました。
4つの製品の特徴を簡単に紹介しておきます。
Presentation(Power Point互換)が含まれません
すべてのWPSオフィスが含まれますが、VBA(マクロ)が使えません
すべてのWPSオフィスに加え、VBA(マクロ)が使えます。さらに、一部の特別フォントが使えます。
すべてのWPSオフィスに加え、VBA(マクロ)が使えます。さらにGold Editionよりも多くの特別フォントが使えます。
WPS Officeは、キングソフト公式ページにて、30日間の無料体験が提供されています。
「Microsoftオフィスの代わりにWPS Officeの購入を考えているが、本当に大丈夫か?」と懸念されている方は、お試しで使ってみてもよいでしょう。
この章では、実際にわたしが購入したWPS Office(Standard Edition)を画像で紹介します。2022/07/07以降、段階的に更新します。
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