パソコンのスペックを確認するうえで、CPUは重要な意味合いを持っています。
CPUは、パソコンの「頭脳」に該当する役割を担っており、その性能が高いほど、パソコンの処理も高速化します。少し前までは、WindowsパソコンのCPUはIntelの一強でしたが、2020年頃より、AMDのRyzenというCPUも頻繁に見かけるようになりました。
今回の記事では、WindowsのCPUのシェアで勢いのあるRyzenについて紹介したいと思います。
この章では、Ryzenについての基本的な情報を紹介します。
Ryzenを製造・販売している会社は、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ )という会社です。
よく勘違いされている方もいるのですが、AMDは中国ではなく、アメリカに本社を置く半導体製造会社です。1969年に設立され、コンピューター関連のデバイス・プロセッサーの開発を続けています。
過去は、Intelの2次的製造を請け負っている(セカンドソースメーカー)時代もありましたが、独自開発したプロセッサによって技術力が認められ、今ではIntelをも凌ぐ勢いでシェアを拡大し続けています。
Ryzenは、主にWindowsパソコンに搭載されているCPUで、IntelのCPUと比較し、用途が異なったり、性能が劣後している訳でもありません。
まれに「ゲーム向けのCPU」と勘違いされている方もいますが、Intelと同様、Windows向け、つまりビジネス用途のパソコンから、一般家庭向けのパソコン向けに提供されているCPUなのです。
Ryzenの性能は、Intelに劣らない旨は前節で紹介しましたが、実際に、Microsoftが販売しているWindowsパソコン「Surface」ブランドでも、RyzenのCPUが搭載されているモデルがあります。
Windowsの大元、Microsoftが自社のパソコンに採用するくらいですから、Ryzenはもはやセカンドメーカーではなく、れっきとしたCPUの製造メーカーなのです。
わたしも、当サイトのようなメディアサイトを運営するうえで、2022年6月にパソコンを買い替えたのですが、新しいパソコンのCPUは「Ryzen7 5800U」搭載のモデルです。
当サイトの著者が愛用しているパソコン。HP Pavilion Aero 13
ご覧の通り、Ryzen搭載モデルです。
当サイトの姉妹サイトではプログラミングやRPAといった分野の情報も発信しているのですが、Ryzenは大変素晴らしいCPUであり、快適なメディア作成を手助けしてくれています。
Intel同様、RyzenにもCPUのラインナップがあり、性能が高いほど価格も高くなりますので、用途と予算に応じてCPUのグレードを選ぶのが一般的です。
簡単に、RyzenとIntelのCPU性能を比較すると、下記のようになります。
現在、ご自身が使っているパソコンがIntel i5であれば、Ryzen5が同等の性能を持つパソコンという訳です。
今回の記事では、最近、パソコンのスペック表で目にすることの多い、AMDのCPU「Ryzen」について紹介しました。
お伝えしたかったのは、Ryzenは格安のCPUではなく、Intelと同等(Intel以上という意見も多い)のCPUで、ビジネス用途・一般家庭用途を問わず、選択してもよいCPUということです。
当サイトに訪れる層は、比較的、わかり易さを求めてこられる方が多いため、RyzenとIntelの性能について、詳細なグラフ比較等は行いませんが、一般事務的な用途であれば、そこまでの比較はいらないでしょう。
数ミリ秒単位でパソコンの速度を求めるのであれば、RyzenとIntelのCPUを詳しく比較して紹介しているサイトもありますので、そちらをご参考いただければと思います。