この記事では、Power Automate Desktopのアクション「変数-リストの内容を減らす」について、概要や使用シーン、設定方法を画像を使って説明します。
このアクションは、一見して「変数-リストから重複する項目を削除」と似通っていますが、実際は動作内容は異なっています。
<両アクションの違い>
リストから重複する項目を削除
・同一リスト内の重複項目を削除する。新たなリストは生成されない。
リストの内容を減らす
・2つのリストから2つ目のリストにも含まれている項目を削除する。新たなリストが生成される。
Power Automate Desktopの学習と活用にお役立てください。
リストの内容を減らす
アクションの概要
変数カテゴリ内のアクション「リストの内容を減らす」は、2つのデータ型変数(リスト)に格納されている項目のうち、1つ目のリストに存在している項目のみを抽出することができます。
<図1>
使用シーン
フロー内で格納されている2つのデータ型変数(リスト)のから、1つ目のリストにのみ存在している項目を抽出したい場合に使用します。例えば、複数のリストを扱うフローにおいて、リスト間の重複を避ける場合などです。
リスト内に格納されている要素は、テキスト型と数値型、どちらの場合でも抽出することができます。
アクションの設定方法
<図2>
~ 設定項目 ~
①最初のリスト
ベースになるリスト名を設定します。(最初のリスト)
②2番目のリスト
1番目のリストから削除したい重複項目を含むリスト名を設定します。(2番目のリスト)
③生成された変数
1番目のリストから2番目のリストにも含まれている重複項目を削除した新たなリスト名を設定します。デフォルトで変数名が生成されますので、あえて変更する必要はありません。
念のためですが、新たなリストのベースになるのは、1つ目のリストです。
※2つ目のリストにも含まれている重複項目が削除されたリストが生成される。
<青枠内のトグルスイッチ>
トグルスイッチをオフ(左)にすると、重複項目を削除したあとの変数(新たなリスト)が生成されません。ただし、その場合、削除された新たな項目を確認する術がなくなりますので、正直、使用用途は不明です。