UiPath無料版の制限事項についてご存じですか?この記事で説明します

国内の数あるRPAソフトウェアの中でも、今回紹介するUiPathは屈指の性能を誇っており、年々、導入する企業も知名度も高まっています。

そして、UiPathの性能面以外での大きな特徴は、一部、条件を満たしたユーザーに対して無料で使える無料版が存在することでしょう。

UiPath無料版は、よくある無料スマホアプリや無料Webサービス等とは訳が違います。本来、年間ライセンス数十万円の費用を要し、また事実として国内の名だたる大企業が導入し、目覚ましい成果をあげているRPAが、無料で使えるのです。
UiPathは日本国内でトップクラスのRPAですが、開発は海外のため世界中で使われています。

この記事では、UiPath無料版の条件と制限事項を現時点の情報に基づき説明します。

注意

UiPathの無料版は、これまでに何度か利用規約が変更されています。この記事は、都度、メンテナンスを行いますが、ご覧になっていただいているタイミングによっては、最新の利用規約と異なる可能性があります。

UiPath無料版

2021年9月時点の情報です

Community Edition

UiPathの無料版は、Community Editionというネーミングで認知されています。そして、UiPathの製品体系は複雑で分かりにくいのですが、実際にUiPath無料版を使う際に付与するライセンスは、Communityライセンスというネーミングです。

一部、Community Cloudというネーミングも存在しているようですが、この記事ではCommunity Editionに統一します

Community Editionの対象者

  • 個人のRPA開発者
  • 小規模事業者

小規模事業者については、「関連会社を含め従業員が250人未満で、売上高が500万ドル未満の組織」と定義されています。この定義に該当しない事業者は利用できません。

Community Editionの制限事項

  • 自動化の上限はRobot5台まで
    ※機能的な制限は一切ありません。UiPathそのものが無料で使えます。

現在、Community Editionの制限事項は上記の通りのようです。別途、UiPath Orchestrator Community Editionを評価とトレーニングの目的で使うことができます。

Community Editionのインストール

UiPathのインストールページ

上記にアクセスすることで、インストールすることができます。インストールまでの手順は少々長いのですが、基本的に画面にそって進めていただければ大丈夫かと思いますので、この記事では手順の詳細は割愛します。
※インストール画面の変更頻度も高いため

UiPathの活用

今回の記事では、国内屈指の性能を誇るUipathの無料版について説明しました。実際に、社内に導入を考えているのであれば、早速使ってみることをおススメします。

もし、事務作業が小規模であれば、当サイトでも集中的に紹介しているMicrosoftの無料のRPA「Power Automate Desktop」も検討してみてください。こちらであれば、元々、無料のRPAのため、条件や制限は一切なく業務を自動化することができます。

そして、UiPath無料版の大きなメリットにお気づきでしょうか?無料版は個人でも使えますので、ご自身のパソコンにインストールすることで、RPAの学習ができるのです。UiPathは、比較的、中級者以上のRPAソフトウェアで、難しいところもあるのですが、プログラミングの学習ツールとしても最適でしょう。

今後、需要が高く見込まれるIT人材への一歩として、学習に取り組むことを強くおススメします。